編集長のIT Week 見どころ

齋藤編集長のJapan IT Week秋 2021見どころ⑨~ミライトのオフグリッド電源ポール~

ミライトブースの見どころを紹介するこのコーナー。今回は、オフグリッド電源ポールを紹介します。シンプルなLED照明のように見えますが、センサーやカメラ、さらには、デジタルサイネージと連携して、街や社会の安心安全に貢献する画期的なソリューションです。ミライトブースの角に、オフグリッド電源ポールの実物が展示されていますので、お立ち寄りの際には、ぜひ見ていってください。

オフグリッド電源ポールは、その名の通り、架線がひけない無電化地域に独立電源で利用可能な照明を確保することができます。平面型のソーラーパネルの場合、設置場所に大きなスペースが必要となりますが、オフグリッド電源ポールは、発電効率の高いソーラーシートをポールに巻き付けた円筒型構造のため、省スペースかつ周囲の景観に自然に溶け込みます。平面のパネルと違い、雪や落ち葉が積もることもないため、メンテナンス不要で安定した発電性能を発揮できることも魅力だそうです。

▲独立電源で無電化エリアを照らす「オフグリッド電源ポール」

オフグリッド電源ポールの魅力は、無電化地域を明るく照らすことだけではありません。カメラや各種センサー、通信機器を取り付けることで、森林や河川エリア、海辺等のさまざまな無電化地域で、新しいサービスを提供することが可能になります。例えば、学校の校庭に設置して、PM2.5や熱中症の危険を知らせたり、氾濫リスクがある河川の近くに設置してカメラで水位をモニタリングするような使い方です。災害発生時に、オフグリッド電源ポールを避難所に設置して、Wi-Fiサービスの提供や携帯電話の充電などに活用することも考えられます。さらに、オフグリッド電源ポールをデジタルサイネージと連携させることにより、電源ポールで収集した気象情報や、災害時の防災アラートなどを、デジタルサイネージから発信することもできます。

独立電源で、ミライの街づくりに貢献するオフグリッド電源ポールは、様々な可能性を秘めています。ミライトブースで実物をご覧になりながら、自分ならこんな使い方をする、あんなことにも活用できる、などと考えてみるのも面白いでしょう。ミライトブースにお立ち寄りの際には、オフグリッド電源ポールをお見逃しなく。