「ミライのまち」突撃インタビュー

突撃インタビュー②~ミライトの「点群データ取得サービス」~

ミライトは、今年2月から、建造物や自然環境の正確な3D座標を点群データとして取得するサービスを提供しています。3Dスキャナやドローンで物体や空間を計測し、デジタル空間上に、実物とほとんど誤差がない精密な3Dモデルを構築するサービスです。今回は、ミライトの「点群データ取得サービス」でどのようなことができるのか、株式会社ミライト みらい開発本部 フロンティアサービス推進本部で点群データ取得サービスを担当する米山幹一郎さんに突撃インタビューして、詳細を聞いてきました。

米山さんは、「点群データで3Dモデルを構築することで、構造物を自由なアングルで構造物を確認したり、各種のシミュレーションを行うことができる」といいます。例えば、既存の工場に、新たな設備を導入するような場合はどうでしょう。「工場内の3Dモデルを構築しておけば、新しい設備を入れて動かしたときに、機器同士が接触、干渉しないかをシミュレーションすることができます。また、大型設備の搬入シミュレーションを実施しておけば、そもそも『入れようとしたけれど入らなかった』というような事態を避けることができるでしょう」と説明してくれました。

「構造物の位置情報だけではなく、環境情報などもサイバー空間上に再現し、デジタルツインを構築できれば、より高度なシミュレーションを実施できるのです。例えば、仮想空間上に現実の工場設備を再現し、予知保全を行うような使い方です。また、試作品の設計やテストを仮想空間上で行うことができれば、製造工程の省力化とコスト削減が実現します。近年では、都市の3Dモデルを活用し、災害被害のシミュレーションや、人流のシミュレーションを行い、行政サービスの改善を目指す取組みも登場しています」と米山さんの話しは続きます。

▲ 株式会社ミライト みらい開発本部 フロンティアサービス推進本部 米山幹一郎さん

さらに、米山さんは、ミライトならではの取組みとして、点群データなどの先端技術を活用した未来のゴルフシステムを挙げてくれました。「ミライトでは、3Dスキャナでゴルフコースを計測し、精緻な3Dモデルを作成しました。ヘッドマウントディスプレイを使えば、自分が本物のゴルフ場にいるかのように、360度自由に視点を動かすことも可能です。ここにボールが飛んだら、次はこういう風に打ってみよう、あるいは、ここからピンを狙うのは難しいから、別のアプローチを考えよう、というようなシミュレーションを楽しむことができます」。

ミライトでは、今後もデジタルツインを実現するための各種サービスを提供していきます。ミライトの技術で世の中がどう変わっていくのか、目が離せません。