編集長のIT Week 見どころ

齋藤編集長のJapan IT Week秋 2021見どころ②~5G時代のミライトのソリューション~

前回は、ミライトのローカル5Gオールインワンパッケージを紹介しました。今回は、ローカル5Gでどのようなことが実現できるのか、具体的なイメージを描けるソリューションを紹介します。いずれもミライトブースに展示されていますので、ローカル5Gで実現するミライの姿を、ぜひ体験してください。

一つ目のソリューションは、8Kカメラで撮影した超高精細映像から微細な部分を切り出し拡大することができるというものです。現在、建設現場で、カメラによって作業者の安全確認や資材管理・監視を行う場合、それぞれの場所にカメラを設置し、監視する必要があります。このミライトの「8K映像伝送&画像切り出しソリューション」では、現場を8Kカメラで俯瞰して撮影し、高精細な大容量データをローカル5Gで伝送し、必要な部分だけを切り出し拡大します。そのため、カメラ1台で現場の状況を詳細に管理することができるのです。このように、現場でリアルタイムに高精細画像を伝送することができるのが、ローカル5Gです。

▲微細な部分を切り出し拡大する、8K映像伝送&画像切り出しソリューション

その上、「8K映像伝送&画像切り出しソリューション」は、製造現場の外観検査などにも活用できます。ローカル5Gを活用して、遠隔から品質をチェックしたり、将来的には8K映像をサーバに伝送し、AIで検査したりすることもできます。

もう一つの見逃せないソリューションは、「コネクテッドワーカーソリューション」です。このソリューションは、作業現場で作業者が、マイクや広角カメラを搭載した首掛けウェアラブルデバイス「THINKLET」を身に着け、ローカル5Gで音声や映像を伝送することで、リアルタイムで遠隔地からアドバイスや指導を受けながら作業することができるというDXソリューションです。

撮影した作業者の動作をAIで解析し、改善点を把握したり、音声データから作業報告書を作成するというような機能も開発を進めています。コネクテッドワーカーソリューション/THINKLETは、日本の製造業が課題としている人手不足や熟練技術者の技術継承を解決するためのソリューションといえます。