「ミライのまち」突撃インタビュー

突撃インタビュー⑥ ~ミライトの「KLONE™」と「TURBO™」~

5Gやローカル5Gの無線ネットワークを適切に構築するためには、直進性が高い高周波帯の電波特性を考慮し、不感地帯が発生しないようにカバーエリアを構築していく必要があります。

ミリ波や準ミリ波を反射し、効率的に5G無線ネットワークエリアを構築するための、米国Metawave社が開発したパッシブリフレクター「KLONE」と、同社が開発を進める「TURBO」について、担当の株式会社ミライト みらい開発本部 フロンティアサービス推進本部の山崎誠司さんに突撃インタビューして話を聞きました。

「5Gの無線通信で使われる電波は直進性が高く、雨粒や木の葉でも減衰してしまうほど、遮蔽物や障害物に弱いのです。その特徴から、不感地帯が発生しやすいため、屋内や見通しが悪い場所に5G無線ネットワーク環境を構築するには、工夫が必要です」と山崎さんは語ります。

ミライトはMetawave社が開発したパッシブリフレクター「KLONE」を提供しています。この「KLONE」は、自然界には存在しない反射特性を持つ、メタマテリアル技術/メタ構造で電波を反射します。山崎さんは、「通常の反射であれば、入射角と反射角は等しくなりますが、メタマテリアル技術を活用した「KLONE」では、反射角をコントロールすることで、狙ったエリアに電波を反射させることができるのです」と話してくれました。「KLONE」は電源不要で、大きなスペースを必要としません。「景観を損ねることなく、省スペースで経済的に設置できることも、魅力です」と山崎さんは語ります。

また、山崎さんは、「アクティブリピーター「TURBO」について、基地局から受信した信号を増幅し、カバーエリアを最大100メートル拡張することができる」と説明しています。

▲KLONE

▲ TURBO
▲ミスターミライト

「KLONE」と「TURBO」は、障害物の多い工場やコンサートなど、高い信号強度が必要とされる場所での5G無線ネットワーク構築に効果的だといいます。IT Weekのミライトブースでは、5G無線ネットワークの構築とカバレッジエリアの拡張に威力を発揮する二つのソリューションを展示・紹介しています。ぜひ直接、ご覧ください。