「ミライのまち」突撃インタビュー

突撃インタビュー⑬ ~ミライトの「オフグリッド電源ポール」~

夜間、私たちの街を照らしてくれる街路灯。暗い夜道でも、街路灯の灯りがあるだけで安心して歩くことができますね。最近の街路灯は、照明以外の役割も担っているようです。それはどんな役割なのでしょうか。ミライトが取り組んでいる、ソーラーとバッテリーで動作する「オフグリッド電源ポール」について、ミスターミライトが取材してきました。

「オフグリッド電源ポール」は、無電化地域向けの屋外照明として開発されたものだそうです。そのため、通常の街路灯とは異なるさまざまな工夫を施されています。例えば、電源工事を不要にするために、支柱に巻きつけるタイプのアモルファスソーラーシートを採用した太陽光発電を利用しており、発電状態を自動的に感知してLED照明のオン・オフを制御するため、管理のための人手が不要とのこと。それ以外にも、いろいろと工夫がありそうですね。

電源は、安全でメンテナンスフリーなバッテリーを支柱内部に格納しています。これによって、支柱をスリムにでき、木目やアースグリーンなど自然に溶け込むようなカラーにすることもできるそうです。また、任意の時間にLED照明をオフにするタイマー設定も可能なので、保守点検も容易です。他にも、架線がないことに加えて円筒型の構造を採用することで、台風などによる強風の影響を受けにくく、発電面が垂直であるために雪や落ち葉が積もらないので定期的なメンテナンスの回数を減らせるなど、運用面でもさまざまなメリットがあるようです。

このような高性能な街路灯ですが、防犯カメラやWi-Fiルータも接続できるそうで、そうなると活用シーンが広がります。

▲色のカスタマイズも可能

例えば、防災の用途ではモニタリングカメラを搭載することで、河川の氾濫監視や崖崩れといった水害、土砂災害など、幅広い防災対策に活用できます。また、防犯の用途では、小学校の校庭に設置し、温度や湿度による熱中症の危険性や、PM2.5の検知などによる校内への避難誘導を、校庭で遊ぶ子供たちに警告灯やスピーカーで知らせることができます。さらに、複合気象センサーとしての役割を持たせることも可能で、日射や風向風速、温湿度、気圧、雨量などを複合して気象情報をセンシングし災害に備えます。 「オフグリッド電源ポール」 が、様々なシーンで活躍する姿が想像できますね。

ミライトが提供するソリューションにはいずれも、私たちの生活をより暮らしやすくするために考えられた技術が、惜しみなく投入されているのですね。