「ミライのまち」 あれこれ

ミライのまちのあれこれ③ ~KLONE™~

5Gの無線ネットワークエリアを構築する際の課題の一つが、電波の直進性です。高周波数帯の電波、特に、準ミリ波帯の電波は直進性が高いため、物陰が不感地帯となってしまうのです。基地局を増やせば、カバレッジを拡張することは可能ですが、大きな費用が発生するうえ、スペースや景観の問題から、最適な解決策とはいえません。

ミライトでは、自然界には存在しない反射特性をもつメタマテリアル技術/メタ構造で電波を反射する反射板「KLONE(クローン)」を活用し、低コストで5G無線ネットワークのカバーエリアの拡張を実現するサービスを提供しています。

▲反射板「KLONE」

「KLONE」は、メタマテリアル技術/メタ構造を用いたビームフォーミングにより、電波信号を影の部分や角の周りに曲げて拡張します。そうすることで、効率的かつ経済的に、5G無線ネットワークのカバーエリアを拡張できます。また、「KLONE」は、障害物が多い工場や、混雑度が高いオフィスビルやコンサート会場など、高い信号強度が必要とされる場所で、5G/ローカル5G無線ネットワークエリアを構築するのに適しています。小さいスペースに設置できるため、圧迫感もなく、街や屋内の景観を損ねることもありません。

Japan IT Week秋2021のミライトブースでは、「KLONE」に加えて、Metawave社が開発を進めるアクティブリピーター「TURBO」も参考出展します。準ミリ波のアクティブリピーターである「TURBO」は、基地局から受信した信号を増幅し、カバーエリアを最大100メートル拡張します。ビルの裏側や見通せないカーブの先など、直進性の高い電波が届かない場所においても、「TURBO」を利用して準ミリ波を反射させることで、見通し外の範囲まで5Gネットワークカバレッジを拡げることが可能です。

▲「TURBO」による、5G無線ネットワークエリア拡張のイメージ

「KLONE」と「TURBO」は、お客様の条件に合わせ、どこにでも設置することができます。大きなスペースを必要としないため圧迫感もなく、街や屋内の景観を損ねることもありません。「KLONE」と「TURBO」を利用して、最小のコストで5G無線ネットワークカバレッジを拡張しましょう。ぜひ、ミライトにお手伝いをさせてください。