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金沢市立中村記念美術館 企画展「寿ぎの工芸」12月9日から開催

茶道人.com編集部[著]

金沢市立中村記念美術館(石川県金沢市)では、企画展「寿ぎの工芸」を12月9日から開催します。本展では祝福や願望を託した工芸品ならびに書と絵画を展示します。

展示品に含まれている「瓢文赤茶碗(ひさごもんあかちゃわん)」は江戸後期の加賀の陶工であった山本与興によって作られました。当時、茶の湯の趣味が深かった加賀前田家の下では本業とは別に趣味で茶道具を作る作家も多くいました。与興もその一人で、医師をするかたわらで加賀楽焼の製作も行っていました。

この瓢文赤茶碗のように、当時、身の回りの調度品を彩る装飾に祝福や成就を願う思いを託して表現することが行われてきました。ぜひ作品の中の祝賀のシンボルを楽しんでみてはいかがでしょうか。

2023年12月9日から2024年2月25日まで
金沢市立中村記念美術館