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桑山美術館 所蔵茶道具展「茶道具にみる不易流行―桃山から令和へ―」12月3日まで開催中

茶道人.com編集部[著]

桑山美術館(愛知県名古屋市)では、所蔵茶道具展「茶道具にみる不易流行―桃山から令和へ―」を9月7日から開催しています。本展では、千家流家元ゆかりの品など、時代と共に変化してきた茶道具の数々を展示しています。

「不易流行」とは、新しさを求めて変化していく流行性の中に、新古を超越して変わることのない本質があり、不易と流行は結合すべきであるという松尾芭蕉が示した理念です。

展示品の中には、千利休が天正18(1590)年に小田原の陣に従軍した時に韮山の竹を用いて作ったのが最初と伝えられる竹一重切花入があります。背面にケラ版とされる利休の花押が朱漆で書かれており、利休の孫である千宗旦が添え書きをしているのが特徴です。

そのほかにも、江戸初期の大茶人である小堀遠州が指導したといわれる高取水指や、千家流家元ゆかりの品などさまざまな茶道具が展示されますので、茶の湯の歴史と流行を学ぶきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

2023年9月7日から12月3日まで
桑山美術館