茶道人.com編集部[著]
湯木美術館（大阪府大阪市）では、夏期展「漆と蒔絵―茶道具の伝統とオリジナルデザインー」を７月1日から開催しています。本展では、香合や茶箱、盆などのバラエティに富んだ茶道具を展示しています。
16～17世紀、海外から漆工品が多くもたらされると同時期に、それらは大成された茶の湯でも柔軟に取り入れられました。漆の技術が舶来品の影響で多様化し、利休はじめ歴代千家の好んだ作品が注目を浴びるようになりました。本展では、手箱を茶道具に見立て、転用した「猿鶴蒔絵茶箱」などを展示しています。
日本の長い漆工芸の歴史と、茶の湯の歴史が重なる瞬間を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
2023年7月1日から8月6日まで。
湯木美術館
