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静嘉堂文庫美術館「サムライのおしゃれ―印籠・刀装具・風俗画―」7月30日まで開催中

茶道人.com編集部[著]

静嘉堂文庫美術館(東京都千代田区)では、「サムライのおしゃれ―印籠・刀装具・風俗画―」を7月30日まで開催しています。本展では、静嘉堂文庫美術館が所有する、サムライの装身具である刀装具などを展示します。

武家文化の生活の中で生まれた装身具である刀装具、提げ物の印籠根付などは、海外では浮世絵と同じく日本を代表する美術品として高く評価されています。これらの“サムライのおしゃれ”とされる優品の数々から、武家文化や江戸時代の日常生活を紐解いていきます。

また、本展では国宝の茶碗も展示されています。静嘉堂文庫美術館が所蔵している「国宝 曜変天目(稲葉天目)」は、もともと徳川将軍家所蔵であったものが、三代将軍・家光の時代に春日局を経て、後に淀藩主となる稲葉家へ伝えられたとされています。現在、世界中で現存する曜変天目(完形品)は、日本にある三碗のみとされており、静嘉堂文庫美術館に所有されている一碗の他に、京都・大徳寺龍光院、大阪・藤田美術館所蔵の各一碗があり、これら三碗はすべて国宝に指定されています。

静嘉堂文庫美術館では、「国宝 曜変天目(稲葉天目)」の常設展示は行っていませんので、この貴重な機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

2023年6月17日から7月30日まで。

静嘉堂文庫美術館