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大分県立美術館「大本山 相国寺と金閣・銀閣の名宝」 1月22日まで開催

茶道人.com編集部[著]

大分県立美術館では、「大本山 相国寺と金閣・銀閣の名宝」を1月22日まで開催しています。本展では、世界文化遺産にも登録されている金閣(鹿苑寺)や銀閣(慈照寺)、大光明寺などの各寺院が所蔵している禅画や墨蹟、唐物や茶道具などの名宝73点が展示されています。

雪舟や円山応挙、尾形乾山といった室町から江戸期の巨匠による作品はもちろん、茶碗や茶杓など、多くの歴史的な茶道具も鑑賞することができます。茶杓は、中国から伝来した象牙の薬匙がルーツであり、室町時代中期には竹で作られ始めました。そして、千利休によって節を中心に残す「中節」の形式が考案され、現在では茶杓の主流となっています。展示の一つである「竹茶杓 千利休作共筒 随流齋箱 千利休」も、中節の茶杓で、櫂先は左下がり、蟻腰に刳り込んだ形状が特徴です。

日本文化が誇る「美」の世界を堪能しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

2023年1月22日まで。

大分県立美術館